秋の養生法

四季の自然に応じた過ごし方・・

 秋は収穫の季節です。暖かい日と涼しい日を繰り返しながらだんだんと「陰」が強くなり、寒くなっていきます。夏のようにあまり「陽気」を発散させずに体内に貯めて「陰気」を養う季節です。貯めると同時にまだ収穫の最中ですから、早く寝て陽気を貯え、朝は早く起きるようにしましょう。
 気のバランスがくずれてくると、秋の「燥」が体に入って「津液」と「肺」を傷つけます。症状は、口が渇く・鼻が乾く・便が固くなる・肌が荒れてくる・空ぜきと少量の粘った痰が出るなど・・こういう兆候があらわれたら、気のバランスがくずれてきたと思ってください。日常の生活では、心を安らかにして静かに過ごしてください。
  空気の乾燥に負けずに体の潤いを保ち「陰気」を養う食べ物の代表はサツマイモです。効能のひとつに男性ホルモン増強作用があるそうです。秋は毎朝かゆを食べると、一日さわやかに過ごせるともいいます。
 五行理論を応用すると「秋は辛いものを少なく、酸っぱいものを多く食べる」のも病気予防のポイントです。辛いものを食べすぎると秋の「肺」が旺盛になって、相克関係にある肝臓の機能を弱めるから肝臓の機能を強くする酸っぱいものがいいというわけです。秋の果物が数多く並んできます。リンゴ、ザクロ、ぶどう、ゆず、レモン・・など