健康元気の元・塩について

健康のために「塩をたくさん摂りましょう」という時代がやってくるかも・・
沖縄の塩工場を見学して・・(研究者の主張を記載)

ギネス登録の塩

塩は人間にとって不可欠な要素で、ナトリウムは体に必須のミネラルで、その役割は体内の細胞を正常に保ったり、神経や筋肉の働きを調整したりして、生命に直結する大切な働きをしている。塩が足りないと身体のあちこちが故障してしまう。食事で口からの摂取以外に入浴や手洗い等で浄化するのもよい・・と。

塩の摂り過ぎが高血圧を起す悪役と宣伝されているのは工業用の精製された純粋な塩化ナトリウムが摂取され続けたため・・と。塩の摂り過ぎは高血圧を招く要因といわれ、塩分を控えることが常識にされた現代の日本。その背景を辿る。

塩化ナトリウムが体内に蓄積するとそれを薄めるため、血管に水が入り込み、血液量が増えて高血圧を引き起こし、心臓病や脳卒中を招くという図式が成り立っている。それはミネラルを徹底的に取り除き、塩化ナトリウム99.5%以上の塩だからということになる。

日本は明治38年(1905年)に財政収入確保と塩事業の保護育成を目的として塩を国の専売にした。その後、昭和23年(1948年)に塩の製造販売は日本専売公社が行うようになった。さらに、昭和60年(1985年)から日本たばこ産業株式会社に引き継がれ平成9年(1997年)専売が廃止されるまで、90年以上にわたり私たちは塩を自由に選ぶこともできず、化学工業用に精製された塩(塩化ナトリウム)を国によって強制的に摂らされていた。

塩化ナトリウム必要量も厚生労働省の指導基準で定められているが・・塩は人間にとって必要不可欠なものだ。本当は悪いものではない。悪いのはナトリウム濃度が高い状態になること。

***食塩は生きていく上で必要不可欠な物質だ。

人が栄養を吸収するのは腸からなだのが、ナトリウムがないと栄養が吸収できない。塩がないと腸は何も吸収しない。塩を自由に選べるようになった現在は、健康に悪い塩と、健康に良い塩を選ぶことができるよになった。

塩の中にはどれだけ摂っても塩化ナトリウムを排出でき、高血圧にならないばかりかミネラルが豊富に含まれていて、摂れば摂る程健康になる塩も存在する。

ナトリウムの量が多すぎると健康を害してしまうが、腸に吸収された塩分を排出するミネラルがある。それはカリウム(K)、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)。

かっての専売公社精製の塩は塩化ナトリウム99.5%で、ナトリウムを排出するためのミネラルが全く含まれていない。イオン式交換膜による電気透析による精製法だから。

塩の用途は広く、工業原料としての使い道があり、国内で消費されている塩の内、80%以上が工業用。工業用の塩に不純物が含まれていると機械が故障するので、99.5%以上という純度の高い塩で日本の工業を隆盛させようとした。

***生命に必要な34元素

生命に必要な元素は有機物を合成する11元素とミネラルの23元素を足した34元素。生命誕生に関係しているこの34元素をバランスよく摂取できれば長寿を達成できるはず。海水には人間にとって必要な23の元素がバランスよく含まれている。

様々な生命体は約40億年前に海の中で誕生したといわれている。胎児が過ごす羊水も人の血液も海水の成分と似ている。この海水から様々な方法で塩づくりが行われてきたが、いずれもミネラルを十分取り出すことはできていなかったとされる。

そんな中、沖縄の塩製造現場を見学する機会を得たので、塩の大切さを思いながら、このページに記載しておくことにした。

宮城島の「ぬちまーす」

海水を空中で瞬間的に結晶させた塩

ミネラル14種・世界一ギネス認定(2000年2月)

http://www.nutima-su.jp/nuti/html/nutimasu1.html

宮古島の「雪塩」

珊瑚礁地下海水を濃縮し、パウダー状に仕上げた塩

ミネラル18種・世界一ギネス認定(2000年8月)

http://www.yukisio.com/process.html