自律神経失調症について

自律神経失調症は不定愁訴とか呼ばれて、
漠然とした症状の印象を受けます。

自律神経には交換神経と副交感神経があり、
生命を維持し健康を保つ機能の根本です。

従って、自律神経が失調することは
あらゆる病気の元と考えてもよいのだが、
自律神経失調科という診療科目はないようです。
臓器等の検査で異常がみつからないと、
「自律神経失調」と診断されることもあると思います。

鍼灸治療では陰陽のバランスをとることで心身を整え、
補法で正気を補い、瀉法で邪気を取り除く。
・・と言う考え方が施術のベースです。

自律神経が失調すると、喘息・呼吸困難(呼吸器系)、
頻尿(泌尿器系)、胃・十二指腸の傷み(消化器系)とか、
低血圧、頭痛、肩こり、立ちくらみ、疲労
・・等、様々な症状として現れたりします。

人体は臓器の集まりに違いありませんが、
それぞれの臓器(器官)は互いに影響し合っています。
心と体も密接な関係があります。

例えば、過度のストレスで胃が痛むこともあります。
症状が進んで胃潰瘍等が見つかれば、局所(胃)の治療は可能ですが、
胃痛の原因であるストレスがそのままなら、胃痛を繰り返す可能性があります。

標治法

東洋医学では症状は臓腑や経絡の変動として把握し、治療します。
身体の表面に硬結・圧痛・温度異常等からも異常を見分けることができます。
このようなルートで局所に迫る方法を標治法と言っています。

本治法

東洋医学・鍼灸の治療は更に各自の生命力を高め、心身のバランスを整える施術を加えます。これを本治法と言っています。

気功は自律神経の調整とも共通点があります。

臨終の瞬間は呼気か吸気かどちらと思いますか?<Facebook投稿から>
人はお亡くなる時、"息をお吐きになりました”・・と言わず、
”息をお引き取りになりました”・・と言うようです。

無理やり呼吸を5~6分も止めれば簡単に死んでしまえるかな。
と思っても、
無理やり止めることは出来そうにない。
その苦しさを乗り越える試みは無謀か?

生理解剖学で、呼吸調整の仕組みは”へーリング・ブロイエル反射”と教えている。
迷走神経を介して延髄に伝えられ・・とかを“ヘー”とツブヤキながら覚える。
呼吸は寝ている間でも無意識に行われている。
しかし、意識的に調整することもできます。

人の体(心身)は自律神経によって調整されています。人体には自律神経の働きで、様々な化学物質が分泌され、心身を正常に維持するように出来ています。
その化学物質(ホルモン)を分泌させる意識や呼吸や動作は自分で調節が可能です。
薬を飲まなくても心身を調整できます。
呼吸だけでも吐く息と吸う息の長さや強さで、
交感神経(戦い)と副交感神経(リラックス)の調整ができるのです。
辛い症状を抱えている場合も、治そうという信念を持つ【あなた】自身が
最大の名医なのです。

"気功"は動作と呼吸と意識の3点を組み合わせて、心身を調整する手段で、様々な方法があります。“気功の集い”では音楽療法も取り入れています。

声を出す気功も伝えています。
あ----~と、長く吐ききることが出来る人は
"長生き"出来ますよ----~・・とか。

生まれる瞬間は“おぎゃあ”・・と、息を吐くのかな?

生まれたばかりの赤ちゃんはみんな複式呼吸です。
鼻や口先で浅い呼吸をしている赤ちゃんは多分いない。

赤ちゃんが無意識にできること、それが生まれた時の自然な姿か?
赤ちゃんは呼吸法の名人か?

時々大きく深呼吸して、心身を調えましょう。

つらい症状を克服し、快適に過ごせますように

鍼灸・自律神経失調症

はり灸施術は心身のバランスを整え、血液やリンパの循環を良くし体質改善を図り、疾病を治療します。鍼灸(東洋医学)は現代西洋医学のように内科、外科、皮膚科、神経科、耳鼻咽喉科、眼科、泌尿器科、小児科、婦人科・・等、臓器局所毎に細分しません。人体を小宇宙・全てが繋がりあった関係にあると捉えます。鍼灸師は東西医学を学んだ国家資格者として、医療の一翼を担っています。医師や施術師はあなたの健康づくりを援助することが使命ですが、学卒後の研鑽次第で技量には雲泥の差が生じます。あなたが信頼出来る治療家に巡り合える事をお祈りしています。

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